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最近エンジニアを目指している人はSI業種を知っておくべきかと思う

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IT業種の中でも、SIer、すなわちSystems Integratorの経験者ならば、現場の雰囲気を知っていることだろう。 本日は、現場の中でも、いわゆる多重に派遣されてきた人たちの話をしたい。

※全ての現場でこういうわけではない。むしろ例外中の例外かもしれないが、少なくとも自分含め、自分の周りで実際に起ったこと、聞いたことを書いている。つまり、事実である。

サビ残

サビ残とかそういうレベルのことはさほど問題ではない。もちろん一般的にはひどい話ではあるが。大体月に50時間とかみなし残業がついているので、どうせ残業代は追加で入ってこないという諦めのモードで常に働いているので多少サビ残になったところで心が傷まないのだ。

これは、いわゆる奴隷のような状況に近い。

本当の所属とは?

例えば、現場で同僚から名刺をもらった時、たいていその人は名刺に書いてある会社の人ではない。2次受けかと思いきや、3次受けの可能性もあるし、4次受けの可能性もある。また、こういう多重に会社が入ってくる場合、そもそも勝手に個人事業主の業務委託という契約形態にされていることが多い。

勝手にとはいったものの、サインや印鑑を押しているため、本人から反抗してもどうしようもなかったりする。知識がないので騙されるのだ。

話はずれるが、退職後に本当の名刺を見せてもらったこともあり、役職も技術職ではなかったりする。一緒にランチに行って上長とかに話してたことが切られないためのアピールだったのが辛い。

フリーランスについて

そもそも、最近ではフリーランスの専門だけを取り扱うエージェント系の会社も多い。こういうところは、登録しただけで案件を紹介され、面接に合格すると、現場に派遣されて仕事をする。

多少問題はあるが、まだ自分で全て決めている分救いが大きいし、単価も全然違う。

単価がどれぐらい違うかというと、先程の話が大体税込20万ぐらいに対し、フリーランスは税込50万ぐらいはもらえる計算。もちろんフリーランスで税込50万が高いか安いかはどうでもいい。安いと思うなら50万ではなく70万ぐらいの方が良いかもしれないが。フリーランスは自分で全部やらないといけないし、経費も多少かかる。あとは、ローンなどを組みたいのなら相当稼がないと厳しいだろう。フリーランスの扱いが世間的に低いので、けっこう審査に落ちる。

これに反論は多いと思う。たくさん稼げば審査に落ちないって力んでる人も多い。そのレアパターンはどうでもいいし、審査なんて余裕というセリフ自体が嘘かもしれない。

まぁ、フリーランスの話は一旦置いておく。超絶優秀な人もいるので、SIerでひっそりと現場にいる人と同じ個人事業主であったとしてもほとんど別物。

得意な技術

現場で得意言語を聞いたら大体Javaと答えるが、実際にJavaを使ったことはないらしい。これは、営業にそう言っておけと指示されている可能性がある。それどころか、プログラミングの経験がほとんどなかったりするし、やってることはPGなのに、なぜかSEというポジションだったりする。

これは、PGとSEで採用単価が変わるので、元請けがSEで応募してくるためである。技術力だけで見るとコーダーにすら届かないことも多い。

スキルシートを見て採用した派遣の人のスキルシートは全くのでたらめで、大体3〜5割り増しのスキルシートである。面接時に気前のいいことばかり言うやつは心底信用ならないわけである。現場で最も必要ないスキルは「ハッタリ」であるし、このハッタリスキルのせいで、ミスや何らかの問題が起きた時にごまかされていたりして、納期が近づいて発覚する、という最悪の自体に発展する可能性も高い。

地雷

また、高学歴を自慢する人もたまにいるが、間違いなく地雷。高学歴を自慢した結果自分の方が学歴が低かったりして、それが火種となりきつくあたったり、常に人を馬鹿にしたような態度をとってたり、プロマネの指示を無視したり、同僚同士で問題が起こったり、何らかの人間関係の不具合が発生する。

現場で学歴は1%も必要ないことを理解してギャグで言ってない場合、最悪センター試験の点数の話が始まってくるし、どこどこ大学に落ちたことをずっと引きずっていたりとにかく気持ちが悪い。

最近エンジニアを目指している人はSI業種を知っておくべきかと思う。もちろん、現場に入ってまで知るかどうかは別として知識がないと困るからだ。

以下の本がちょっと気になっている。

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト、という本らしく、SIに興味があったり、SI出身の人にとっては非常に読んでみたい本。 まだ、発売してないのに超人気である。これは、発売したら是非読んでみたい。 ただ、読むのが怖い。胃がキリキリしそう。

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